まずは1995年にリリースされた「SCVF009」。どこか英国紳士の薫りを漂わせるグリーンのダイヤルと金色のインデックス、ブラウンのブラウンレザー、という「セイコー アルピニスト」の原点というべきデザインは、セイコーの名デザイナー、坂井重雄氏が手がけたもの。当時の時計界では珍しかった深いグリーンのダイヤルは氏の愛車・ミニローバーのアーモンドグリーンに着想を得たものといわれ、ボリューム感のある丸みを帯びた金色の時針が存在感を放ちます。ムーブメントは機械式のキャリバー4S15で、3時位置には拡大レンズ付きのデイト表示が配されていました。